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百錬の覇王と誓約の戦乙女 レビュー

百錬の覇王と聖約の戦乙女(ヴァルキュリア)/鷹山誠一

百錬の覇王と聖約の戦乙女(ヴァルキュリア)/鷹山誠一


HJ文庫より8月の新刊「百錬の覇王と誓約の戦乙女」のレビューです。

基本情報
百錬の覇王と誓約の戦乙女
作者 鷹山誠一
イラスト ゆきさん
ジャンル ファンタジー、戦記モノ


あらすじ
戦乱の黎明世界「ユグドラシル」に迷い込んだ現代の少年、周防勇斗。
弱肉強食、幾多の氏族が覇権を争うこの世界で、勇斗は現代知識を武器にわずか十六歳にして数千もの軍勢を率いる宗主にまで昇り詰めていた!
異世界で王になった少年と、盃の契りを結び彼に絶対の忠誠を誓う麗しき戦乙女たちが織りなす、痛快無双ファンタジー戦記、ここに開幕!!


評価
.キャラクタ:☆☆☆☆☆☆☆★ 7.5
  イラスト:☆☆☆☆☆☆☆☆ 8
.ストーリー:☆☆☆☆☆☆☆☆ 8
.ドタバタ度:☆☆☆☆☆☆☆★ 7.5
..総合評価:☆☆☆☆☆☆☆☆ 8
オススメ度:☆☆☆☆☆☆☆☆ 8


感想
「オレと彼女の絶対領域(☆10+)」の鷹山先生の最新作。
異世界に飛ばされた主人公がスマートフォンを駆使してオーバーテクノロジーを輸入し、一国の主にのしあがる戦乱ファンタジー。
内容そのものはよくあるHJチックなファンタジーなのだが、そこはやはり鷹山先生。
小難しい引用で話を構築するかと思えばふとした場面で入る小ネタにクスリと来る。
また、特有の家族システムを話の軸の一つにしているが、そこからの心理描写は非常に丁寧である。
前作品ではトラウマをストーリーに落とし込むのが上手だったがこちらも人の心の動きを描くのがとてもよく映えていて感心。

と、ここまで結構いい作品の雰囲気なんだが、ちょっと不満点も多かったので☆8.5にはできなかった。
まず、文章の読みづらさ。
文体自体は非常に丁寧なのだが、傍点を振りすぎてページ全体が汚く見え、読みづらい。
傍点は本当に強調したところだけに振らないとかえって強調したいことがブレてしまう。
この作品の傍点はまるで中学生がテスト勉強用に蛍光ペンで単語にラインを引きまくった結果、どれが本当に重要な単語かわからなくなってしまった、そんな印象だった。
これは編集がもっとしっかりすべきだろう。
HJ文庫では空埜一樹の「うちの会長は荒ぶる虎猫に似ている。(☆6)」「シンマと世界と嫁フラグ(☆7.5)」なんかでも強調表現の使い過ぎで読みづらいと感じたことがある。
もし担当が同じ人であるなら、この担当はちょっと編集業に向いてないと思うよ。マジで。

次に主人公。
(なぜか)つながる電子機器を使って外界から知識を得てのし上がったのはいいのだが、それを褒められるといつも「チートだ」といって自分を卑下する。
これがかなりマイナスに映る。
主人公は困った人を放っておけない性格だったと思うが、それならもっと堂々としていていいと思う。
現状だとただの嫌味にしか聞こえない。

次にヒロインたち。
前作ではヒロインたちのやりとりが非常にかわいかったのだが、残念ながら今作は自分の琴線に引っ掛かるような女の子がいなかった。
女の子が最初からデレデレMAXだからなのだろうか?
前作のようにニヤニヤするようなやりとりがほとんどなかった。
こればっかりは相性の問題かもしれないが、イラストも平凡で属性的にも今一つ。
今回の絵師は戦場シーンのイラストは迫力があって素晴らしいんだけど、対照的に女の子を女の子として描くシーンでいまいち映えないんだよなあ。

最後にシーンのすっ飛ばし。
物語は異世界に飛ばされてから2年経過し、覇権を握った状態からスタートするが、物語的にはそれまでののし上がりのほうがおいしいシーンが詰まってると思う。
ただ、それを描くと結構な文量になる上に女の子をあまり出せずにほぼ戦記モノになってしまい、巻数が進んでから回想として挿入することもできるため、これはそういう戦略だとしたらなくはない。
だけどやっぱりどっかで入れてほしいシーンではある。

不満点が結構長くなってしまったが総合的には平均点以上の出来であり、気になる要素があってもそれ以上に引き込まれる要素が上回っていた。
今後どのように展開していくかはわからないが、続きも期待していいだろう。
でも、主人公やヒロインたちの性格はストーリー展開上変更できないこともあるかもしれないが、傍点の量だけは本当に読みづらいから修正してほしい。
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テーマ : ライトノベル - ジャンル : 本・雑誌

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