スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

姉ちゃんは中二病 レビュー

姉ちゃんは中二病 地上最強の弟!?/藤孝剛志

姉ちゃんは中二病 地上最強の弟!?/藤孝剛志


HJ文庫より9月の新刊「姉ちゃんは中二病」のレビューです。

基本情報
姉ちゃんは中二病
作者 藤孝剛志
イラスト An2A
ジャンル 学園、コメディ


あらすじ
ある日突然、他人の頭上に文字が見える力に目覚めた高校生・坂木雄一。
それは相手を何者か見抜く魔眼「ソウルリーダー(姉が命名)」だった!
ふと見ると周囲は『死者』『吸血鬼』『魔女』など怪しい奴らがいっぱい!!
さらに、困惑する雄一に美少女な『殺人鬼』、奈月が近づいてきて……!?
中二病の姉に英才教育された“最強"の弟が繰り広げる新感覚バトルコメディ!!


評価
.キャラクタ:☆☆☆☆☆☆☆☆ 8
  イラスト:☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9
.ストーリー:☆☆☆☆☆☆ 6
.ドタバタ度:☆☆☆☆☆☆☆☆★ 8.5
..総合評価:☆☆☆☆☆☆☆★ 7.5
オススメ度:☆☆☆☆☆☆★ 6.5



感想
「小説家になろう!」発の異能コメディ。
この本を購入するまでは、「ネット発」「ニコニコ動画」といった要素は地雷だと思って新刊チェックでもバッサバッサと切っていた。
ところがこの作品は読メで高評価で自分がいつも行っている例のアレでもプラス評価に大きく傾いたのでよし、買ってみようとなった。
が、このありさまだよ。マジでつまらない。
自分の中で意識改革が起きるかなと思ったがそんなことはなく、むしろ「ネット発は地雷」という自分のこれまでの考えを確固たるものにしてしまった。

やっている内容自体は特に変なところはないが、文章構造が全体的に未完成で読者に読ませようという気概を全く感じさせない。
基本的に3人称視点で進む(俺は~ではなくて●●(人物名)は~)話のはずなのにちょくちょく1人称視点での心情がカットインしてくるため読者に視点変更を強制させる。
しかもその視点変更は必要なの?ってレベルなものが多すぎる。
見開き2ページでまた次の視点に変更なんていうのもあるくらいに無駄が多く、リーダビリティを完全に無視した構造になっている。

また、3人称視点を用いているが文章がどれもこれも説明口調ばかりで、物語の設定聞き流している印象を受ける。
そのためどこまで行ってもまっ平らなストーリーに途中から飽きてくる。
ストーリー自体は起伏があるはずなのに全くといっていいほど盛り上がらない。

このまっ平らさを助長している要素の一つに知識のひけらかしも挙げられるだろう。
作中にはサバイバル術から吸血鬼や鬼などの怪奇現象、一般常識に武術などの知識が盛りだくさんに登場する。
それをすべて説明させているからストーリーのリズムが大幅に崩れ、グダる。
パロディ系の作品では元ネタを全て説明しないでわかる人にだけにやけさせる手法があるが、それはリズムを崩さないためである。
元ネタを作中でいちいち説明していたら読者としては読み飛ばしたくなる心理にかられてしまう。
実際、複数行に渡る元ネタ解説が幾度となく見られたため、自分は読み飛ばした。
こういうネタは全部説明す必要はなく、ストーリー進行上説明しなくても問題ないものは読者に調べさせるくらいがちょうどいい。
こんな感じで失敗していた作品は「放課後バトルフィールド(☆6.5)」や「ラブコメ禁止ですの!(☆6)」を例に挙げておく。

こんな程度の作品でもおそらくは受賞→出版に至る過程で改稿されているだろう。
ということはこれよりもっとレベルの低い作品が小説投稿サイトでは受けているのだろう。
いつもは「あ~地雷だなあ」と思っている作品の大半も、このようなネット上で受けている作品と比べれば文章構造という面ではやはりプロとアマの違いがあるんだなと改めて認識した(それが面白いかどうかというのはまた別問題であるが)。
今後、自分が小説投稿サイト出身の作品を購入するということはもしかしたらないかもしれない。
スポンサーサイト

テーマ : ライトノベル - ジャンル : 本・雑誌

コメント

名作は劇薬という話。

初コメです。

最近知って楽しく読まさせていただいております。

ゲームでも何でもそうなんですが、”名作”ばかりだと許容ハードルが上昇してしまい、評価されている作品もつまらなく感じてしまうケースは多い。

”小説家になろう”の評価ですが、おもいっきり低レベルの作品ばかり読んでいると、少しでも光るものがあれば評価してしまう人も多いでしょう。

そういう部分が評価の理由にあるのではないでしょうか?

”小説家になろう”ですが、上のレベルの作家からどんどんとデビューしてしまっているので、最近のデビュー組はプロで通用しないレベルの人は多いと思いますよ。
(文章や読ませるものとして論外な作品が多いのは同感←元々自己満足で書いている人も多いでしょうから)

この先、”化ける”人もいるかもしれないので、あたたかく見守りましょう。

乱筆乱文失礼しました。

No title

>PepperDさん
はじめまして。

出会うタイミング、例えば体調だったりその前に何を読んでたかなどによっても評価って変わってきたりしますよね。
もちろん出会った全ての本が素晴らしいのであれば問題ないですが全ての本がそうとは限らないし、全ての本を読めるわけでもないですし…。

「小説家になろう」は自分はサイト名だけ知っている状態ですが最近は結構デビュー者が増えていますね。
そういった状況で参加者が増えて玉石混合な状態なんでしょうね。もちろんベースの人数が増えれば増えるほどいい人材がいる可能性は増えるので今の状況は好ましいと思います。
ただ、今回1200万PVを謳って一応プロである編集者の手を通して商品として出した作品がぶっちゃけ「この程度か…」レベルでしたので、個人的には今後似たような経緯を経ての作品は色眼鏡で見てしまうでしょう。
もちろん毎月各レーベルから出る作品はチェックしてますので面白いと思った作品は買いますし、ネット出身作品のレベルも向上していけばにぎやかになると思っています。
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。