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葵くんとシュレーディンガーの彼女たち レビュー

葵くんとシュレーディンガーの彼女たち/渡来ななみ

葵くんとシュレーディンガーの彼女たち/渡来ななみ


電撃文庫より9月の新刊「葵くんとシュレーディンガーの彼女たち」のレビューです。

基本情報
葵くんとシュレーディンガーの彼女たち
作者 渡来ななみ
イラスト もぐも
ジャンル 学園、SF


あらすじ
睡眠こそ至上の喜びと豪語する少年、葵には、幼い頃から誰にも言えない大きな秘密があった。
朝起きると、隣に住む幼なじみが変わる―葵は眠るたびに並行世界を行き来してしまうのだった。
いつも元気な真宝と、優しいお姉さんのような微笑。二人の幼なじみがいる生活はずっと続く…そう思っていた。
だがある朝、葵の何気ない一言をきっかけに、二つの世界は少しずつ「重なり合い」はじめる。
さらに、葵の秘密を知るもう一人の不思議な幼なじみ・舞花が現れ…やがて世界の選択を迫られた葵が選ぶのは、真宝か、微笑か、それとも。
夏の終わりに贈る、SF青春ラブストーリー。


評価
.キャラクタ:☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9
  イラスト:☆☆☆☆☆☆☆☆★ 8.5
.ストーリー:☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9
.ドタバタ度:☆☆☆☆☆☆☆★ 7.5
..総合評価:☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9
オススメ度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9



感想
平行世界を行き来する主人公のSF青春モノ。
あらすじを読んだ時点でビビっと来た作品だったが、その期待を全く裏切ることのなかった良作。

シュレディンガーの猫は量子力学を知らない人でも聞いたことのある超有名な思考実験だが、その設定をうまくパラレルワールドへ落とし込んでいる。
観測者が積極的に観測しようとすると可能性が消えていくっていうのがいい。
物語が始まった時点での主人公は怠惰な生活を送っていたのだがふとしたきっかけから早起きをし、演劇にのめりこんでいく。
そうして世界に干渉していくうちに二つの世界はどんどん共通点を持つようになってきて…。
物語終盤で突然望まない世界に飛ばされてしまった時の焦りや世界を変えるために必死に行動する。
こういった緊迫感の演出の仕方が非常にうまい。
こういう作品、超大好きです。
これだからSF作品はやめられないね。

さて、SF作品としては非常にいい作品だったのだが、個人的にはもっとラブコメするのかなあと思っていただけに肩透かしを食らった部分もある。
あらすじや本文前半で「真宝と微笑、どっちを選ぶのか」と言及されているが、後半では世界を救うことに必死で結局最後までラブコメ方面には触れられず。
思いっきりラブコメ方面に振ってもよかった気はしなくもない、というかむしろラブコメが読みたかった。
まあ、これは個人的な欲求で、ラブコメに振るとまた話の方向性が違うのでそっち方面は別作品に期待しておこう。
とにかく、SFラノベ作品としては完成度の高い、スッキリとした作品だった。
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テーマ : ライトノベル - ジャンル : 本・雑誌

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